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愛を考える「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」 [本]

「愛」とは何かを学ぶ本

前回の本の紹介で取り上げたブラジル人作家パウロ・コエーリョの「アルケミスト」に引き続き、今回もコエーリョの作品「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」をご紹介したいと思います。名前はややこしいですが、物語は絶品です!!

ピエドラ川のほとりで私は泣いた (角川文庫)
この「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」は、「アルケミスト」同様大ベストセラー作品で「愛」とはなにか、「愛するということ」はなにかを主題にした一冊です(「アルケミスト」は人生を主題としています)。さっそく、あらすじを簡単に紹介しようと思います。

主人公はスペインの田舎町サラゴーサに住む一人の女性、ピラール。29歳で安定した生活と変化の無い毎日に届いた一通の手紙。差出人は町を出て行った幼馴染の一人の男性で、マドリードに行くので会いに来て欲しいというもの。夏休み中のピラールはマドリードまで行くものの、そこで再会した彼は人々に説教を行い、病の人々を癒す奇跡を行う修道士として、自分とは別の世界に生きていることを知りショックを受ける。しかし彼はピラールに幼い頃からの愛を告白し、「自分と一緒に来て欲しい」と言う。混乱するピラールはしばらく彼と共に行動し、彼への愛を感じながらも今の安定した生活を捨てることが出来ない。そんな彼女の葛藤が事態を思わぬ方向へと二人を導いて行くのです・・・。

この本はあらすじを見て分かるように、ピラールの心の変化を描いた小説で、とても女性的なもの。ピラールが経験する迷いや苦しみ、躊躇いは、誰かと一緒に生きることを決めたことがある女性ならば、答えが「Yes」であれ「No」であれ誰もが経験しているものだと思いますし、恋愛に悩む女性にはピラールの経験を通して、愛とは何かを真剣に考える良い導きの本になってくれる一冊です。

個人的に、この本で一番大きな学びは前述した様に「人を愛すること」と「人に恋すること」の違いを学ぶことが出来るということ。「恋」と「愛」の違いは、単純に表現すると見返りを求めるかどうか。「恋」は見返りを求め人を好きなること。例えば、”自分はこんなに貴方のことが好きだから、私のことを見て!!”というもの。10代、20代前半はこういうパターンが多いのではないでしょうか。その一方、「愛」は相手の為に自分を丸ごと差し出すことだと私は思います。例えば母親が子供に注ぐ愛(子供を虐待する親は別ですが)。子供が病気をした時に、例え翌日に仕事があったとしても寝ずの看病をしたりするのは良い例ではないでしょうか?

この「愛」の部分で、ピラールを”愛する”彼は、彼女の為に物語の後半に驚くべき行動に出ます(これは私も読んでビックリしました)。この行動が「恋」と「愛」の違いを示す具体的で、とても分かりやすい例だと思います。

私が恋愛相談をされる場合、最近は年齢的なものもあり、結婚を躊躇っていたり、自分が本当に彼のことを愛しているのか分からないとか、今の彼と交際を続けるのが良いのか分からない、といった悩みの根幹が結構深いものが多く、解決するには先ず自分自身を見つめなおす必要がある場合が多いので、そういう場合はこの本を買ってプレゼントしたりするので、結構売上に貢献しているのではないでしょうか(笑)

「愛」なんて正しい答えの無いものを理解するなんて凄く難しいことであり、誰かが教えてくれるものではないので、「愛」とは自分自身で「自分なりの答え」を出していくしかないものです。もし、貴方が「自分なりの答え」を探して迷っているのなら、この本を読んでみることを選択肢の一つに入れてみることをお薦めしたいと思います。「自分なりの愛」を見つける為に、きっと力強い見方になってくれるはずですから。

ピエドラ川のほとりで私は泣いた (角川文庫)

ピエドラ川のほとりで私は泣いた (角川文庫)

  • 作者: パウロ コエーリョ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 文庫

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コメント 2

arkstar

愛とは与えて求めず。
愛とは惜しみなく奪う物。
などなど言われる事有りますが、
私は何故か10代の頃から「愛とは与えて求めず」って言葉の意味を理解してたりしました。
今でもそれが基本かなぁって感じです。
by arkstar (2010-08-30 13:44) 

as

>arkstarさん、ようこそ!!10代から愛の本質を悟るとは、凄いなぁ。色々な経験を積んで悟る人もいれば、arkstarさんのように早くから悟る人もいる。それだけ「愛」は不可思議で魅力的で、人々が求めてやまないものなんでしょうね。
by as (2010-08-30 22:52) 

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